薔薇の名前〈下〉価格: 2,415円 レビュー評価:5.0 レビュー数:9 教皇とフランチェスコ会の教義をめぐる対立、会内部での暗闘。さらには皇帝を後ろ盾としたフランチェスコ会は、教皇側と、有数の文書庫で名高い修道院において、会談を持とうとする。フランチェスコ会の使節団の一人として、修道院に到着したパスカヴィルのウィリアムは、そこで一連の殺人事件に出会うことになる。
通常のミステリーならば、読み始めればたちまちのうちに、以上の事情をたやすく察するだろう。だが本書の場合には、読者はその事実を把握するためには、溢れかえる当時の著名人士の名、ヨーロッパ史いや中世教会史上に著名な事件の連呼、列挙される異端の網の目等々、の間を泳ぎまわらなければならない。相当注 |
GOSICK〈3〉ゴシック・青い薔薇の下で (富士見ミステリー文庫)価格: 588円 レビュー評価:4.0 レビュー数:7 「GOSICK」シリーズの第3巻。
ミステリとしては、作者がすっかりやる気をなくしてしまったようだ。これはあまりにもひどくないか?
相変わらず、小説としては存在感がある。文体のせいか、定型からどこかずらした物語作法のせいか。
しかし、シリーズを追うごとに登場人物の造形がどんどんあざとくなっているような気がする。これはちょっと・・・。 |
ウィーン・フィル / ヨハン・シュトラウス、ベスト・オブ・ワルツ&ポルカ価格: 3,262円 レビュー評価:4.0 レビュー数:4 ベームの演奏による1曲を除き、毎年恒例の、「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」のライブ演奏からの抜粋のようです。
なので拍手が入ってる曲や、「山賊ギャロップ」のように曲の途中でピストルの音が鳴り(もちろん音楽の一部として)、聴衆がどよめいている様子がそのまま収録されています。
とはいえ、カラヤン、マゼール、アバド、ボスコフスキー、ベームといった超一流の指揮者たちが、ウィーン・フィルという世界最高のオケを振っている曲集なのですから良くないわけがありません。ライブ演奏にもかかわらず、こうして並べて聞いてみると、どれも甲乙つけがたい高密度の |
美しく青きドナウ〜ウィーン・フィル・シュトラウス・コンサート価格: 1,000円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 3人の往年の名指揮者たちと、ウィーン・フィルの組み合わせによるウィンナ・ワルツのオムニバス盤。収録曲的に言えば、カラヤンが最も多く、全11曲中7曲が彼の演奏による。カラヤンのレパートリーに広さは有名だが、こういった小品を巧みにこなす洒脱さももち合わせている点はさすがであり、50歳ころの若々しい気迫が過度でないリリシズムを演出する名演を聴くことができる。 ウィーン出身のクリップスの演奏は、このCDでは「青きドナウ」「皇帝円舞曲」「南国のばら」といったもっともポピュラーな3曲が収録されている。いずれも端正で古典的な解釈で入門者でも安心して聴ける内容である。 毎年、 |
野ばら/ウィーン少年合唱団ベスト価格: 1,000円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 変声期前の少年は特別です!
そのボーイソプラノはまさに無性の天使のよう。 少年達の神聖な声の魅力に最高にぴったりなのはやはり宗教歌ですが、他も遊び心があって良いですよ。
合唱とアリアのバランスも良くて、この内容+このお値段+24曲は文句のつけようがないです。
初めて聞く方には特にお勧めです。
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塗り絵物語 A4判 花と花びん編 単品 ※バラ価格: 210円 レビュー評価: レビュー数: 花器に入った花はいかがでしょうか?また違った雰囲気が演出できます。 単品:手本絵1枚。塗り絵2枚入り) 【特徴】 塗り絵はカード形式 絵手本をみながら塗り絵が描きやすい1枚1枚がカード式。 塗り絵に最適用紙 A4判には各2種、ハガキ判には各3種がセット。 水彩色鉛筆、色鉛筆、水彩の塗り絵用に厳選された用紙。 手本絵はオリジナル この物語たのめに描かれたオリジナル作品です。 温かみのある、親しみやすい塗り絵たち。 A4判(210×297mm) スノーホワイト:純白の用紙です。 ナチュラル:薄いクリーム色の味わいのある用紙です。 ハガキ判(105×148mm) スノーホワイト:純白の用 |
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エミリー (集英社文庫)価格: 440円 レビュー評価:4.5 レビュー数:10 人は誰しも一度くらい、もっと昔に生まれていたら、と思うのではないだろうか。たとえば自分の好きなものが昔は当たり前にあったり、当たり前の風習だったと知ったとき、私は強くそう思う。
だからといって、今の世界から逃亡することはない。
しかし逃亡せざるを得ない人もいるのだ。
前述の通り、何かしら現代に対して生きづらさを感じている人に読んでほしい。
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白い薔薇の淵まで (集英社文庫)価格: 460円 レビュー評価:4.0 レビュー数:17 官能小説というものは読んだことはないが、はたしてこれほどまでにエロティックに描けているのだろうか?
エロティシズムの根源の一つは、切なさを伴っていることのように思う。だから夫婦間よりも、不倫関係の方が遥かに艶めかしいのだ。
そういう意味で、行き場のない思い、「気持ち」以外に依るすべもない不安 そんな中での刹那な激情が、生 あるいは 性 の迸りを読者に伝えているのだろう。
平凡な幸せと、波乱万丈な人生と、どちらが幸福なのかはわからないが、少なくとも「一生懸命手探りで生きている人達」のドラマは、読者の心を惹きつけてやまない。 |
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